ちぇるごまる

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のちぇるごまるのレビュー・感想・評価

3.8
リアルタイムで劇場鑑賞以来、2度目の鑑賞。

生まれた時、既に80代の老人のような外見の彼は、月日の経過とともに次第に見た目年齢が若返る男、その数奇な運命を生きる彼の名はベンジャミン・バトン。
その誕生から死に至るまでを描いている。

本来ならもっと感情的に嘆き苦しむだろうと思うが、運命を受け入れ彼が常に落ち着いた性格だったからか、周囲の人たちにも恵まれ、長尺でも見ていて辛くならなかったのは良かった。
変わりゆくものと、変わらないもの…とかく目に見える物事に人は惑わされやすいが、人生は求めるものさえ決まっていれば、案外それほど複雑とは限らないのかもしれない。
時の流れる速度、人生の儚さを痛感した切ない作品。
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