Hoshiduru

雲のむこう、約束の場所のHoshiduruのレビュー・感想・評価

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)
2.8
特に大きな不満点もなく、いつもみたいに怒りも湧かず、純粋に、そんな面白くなかった…というのが、正直な感想です。

前半は「割と面白いかも」と思えたし、男2女1の絶妙な距離感とぎこちなさもくすぐったくて、青春としてもまあまあ満足できてた気がするんだけどね…どこがどうと言えない、このふわっとした退屈感はなんだったんだろう。

設定はScience + Fantasy な方のSFっぽくて、リアルと虚構の隙間を縫っていく感じは割と好みです。少年の人格を2人に分けてくれたおかげで、あまり物語の展開に違和感もなく。そう、悪いところはそんなにない。吉岡くんをキャスティングしたのは確実に間違いだと思うけど。

そうだな、声のせいもあるかも。淡々とした世界でクライマックスを迎えて、成し遂げようとすることの大きさと、主人公の覚悟と、その心を表す声がマッチしてない感じがした。盛り上がるべきところで一緒に盛り上がれなくて、全ては淡々と行われ、もうちょっと分かりやすい葛藤を示してもいいのにな、と思うところで示さず。淡々とした世界の中で闇もなく、ただうつくしくて、取り残された感じが否めなかった。
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