タカシサトウ

愛と追憶の日々のタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 母オーロラ(シャーリー・マクレーン)と娘エマ(デブラ・ウィンガー)の30年以上の親密さと別れを描く話。

 オーロラは、夫を亡くしているので、大人になったエマからも離れられない。でも、エマの方も何でも主張できるので、結婚、子育て、と、オーロラの愛情を受けながらも、オーロラをむしろなだめる感じ。エマの方が成熟している。

 (ネタバレ)

 しかし、エマが、癌にかかるという最大の危機で、やっとできたオーロラの恋人ギャレット(ジャック・ニコルソン)と共にオーロラに支えられる。驚いたのは、死期を知らされたエマが、夫婦で話し合い、誰が、子供の面倒を見るかを決めていく所だった。

 そして、夫(ジェフ・ダニエルズ)の浮気のことも話し合い、幼い次男にもエマのこの先のことを伝え、思春期で素直になれない長男にも、母のことを愛していることは分かっていると告げ、まるで、エマが亡くなる前から、自分や家族もモーニング・ワーク(喪の作業)を始めているようだった。そこが、凄いところだった。

 再見だけれども、細かい所は忘れていた。物語は、ゆったりと進み、この時代は、こんなにゆっくり話が進むのか、と思った(2024..8.31)。