MoscatoBianco

ミュンヘンのMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

ミュンヘン(2005年製作の映画)
3.0
ナイーヴな正義感で首を突っ込んでもどうにもなりません。
「シンドラーのリスト」のときは良かったんですよ。過去のことだし、善悪もはっきりしています。でもこの問題は、映画の公開時点はもちろん今も続いていて、しかも一方的にどちらかに非があるとも言えません。
レバノン侵攻の際イスラエルに多額の寄付をするなど、政治的活動も活発なユダヤ系の監督さんがこういう映画を撮っても、両サイドから反発されます。

英国は得意の三枚舌外交で、問題の種を蒔くだけ蒔いて、責任はとらずに撤収するし。
ユダヤ人国家の米国はイスラエルべったりのふりして、実は密かに中東和平を望んでいなかったり。
ついでに言うと、ロシアなんか世界中のどこにも平和なんか望んでいなかったり。
かく言うワイは「この問題は人間がいかに愚かであるかを示す恰好のサンプルである。えへん」とほざくだけで他人ごと。
出口なし。
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