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ミュンヘンのyoyoyoのレビュー・感想・評価

ミュンヘン(2005年製作の映画)
4.0
賛否両論のスピルバーグ監督作品らしい。ミュンヘンオリンピック事件は生まれる前のことであり、この映画で知った。

暴力は暴力へ、報復は報復へと連鎖する虚しさと恐ろしさを強く感じる作品だった。

史実を元にした作品であり最初から最後までダークトーン。一度鑑賞済みだが、細部をかなり忘れていた。それでも、主人公アヴナーのトラウマっぷりは記憶に鮮明に残っていて、今回もどんどん追い詰められ顔つきが変わっていくアヴナーに同情しっぱなし。
あんな仕事やだー。あんなにお金いらないから平和に穏やかに暮らしたい。
アヴナーが子供の声を電話越しに聞いて感極まるシーンが苦しい。緊張しっぱなしの場面からの落差。崩れる表情にこちらも崩れた。
流石のスピルバーグ。ただただ暗く固く重く進むだけでなく、相変わらずのセンスで見やすくカッコよく美しい。
オランダ人女性の美しさよ。ラストのシーンまでも悲しいほどに美しくって逆に脳裏にこびりつく。
なかなかの長時間だけれども、見応えあるし惹きつけられてあっという間。
そういえばダニエル・グレイグが出ていたの忘れてた。
重厚感あるスピルバーグ監督作品。怨みは怨みを呼び、報復は次の報復へと繋がる。おすすめします。
1000本目レビューは巨匠スピルバーグ監督作品にしてみました。
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