よしみ

ミュンヘンのよしみのネタバレレビュー・内容・結末

ミュンヘン(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に世界は何もしなかったのか。

"セプテンバー5"に触発されて、もう一度観たくなった。

電話ごしの子供の声に感極まる姿に、気持ちだけで抑えている、超えてはならない一線に苦悩していることを感じ入る。

祖国のためとはいえ、仲間が失われていくことで自分自身が病んでいき、制御しきれない見えない敵に追いつめられていく。

ラストの人質の凄惨な惨殺は何度観ても胸が痛む。放たれた銃弾が無抵抗な彼らの身体を引き裂いていく。

報復する以外に手立てはなかったのか。

歴史は繰り返して、問題を放置し、複雑にしたまま、時は進んでいく。
よしみ

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