このレビューはネタバレを含みます
本当に世界は何もしなかったのか。
"セプテンバー5"に触発されて、もう一度観たくなった。
電話ごしの子供の声に感極まる姿に、気持ちだけで抑えている、超えてはならない一線に苦悩していることを感じ入る。
祖国のためとはいえ、仲間が失われていくことで自分自身が病んでいき、制御しきれない見えない敵に追いつめられていく。
ラストの人質の凄惨な惨殺は何度観ても胸が痛む。放たれた銃弾が無抵抗な彼らの身体を引き裂いていく。
報復する以外に手立てはなかったのか。
歴史は繰り返して、問題を放置し、複雑にしたまま、時は進んでいく。