真田ピロシキ

モータルコンバット2の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

モータルコンバット2(1997年製作の映画)
2.5
ワクチン接種して安静にしている時に頭を使わず見るには適した映画。前作の続きでいきなりバトルが始まり景気が良い。そうなんだよ。格ゲー映画なんてバカバカしいものなんだからそれでいいんだよ分かるか?アンダーソン君。人気キャラのスコーピオンとサブ・ゼロは続投で今度は対戦してくれる。サブ・ゼロは原作通り弟なので良いが特に説明のないスコーピオンは何者なんだ?まぁ所詮格ゲー(ポジティブなニュアンス)なので別に良いか。前作では控え目だったキャラクターは大盤振る舞いしていて、最近モーコン始めた自分ですら「おおっ、こいつは」と思うキャラが次々と登場して対戦してくれるのでこういう映画としては正しい。尤も割を食うのもいてカバルは台詞の中で殺したと言われてお終いだし、ミレーナも個性的なお口元は見せてくださらない。また前作でゴミだった4本腕のゴローだが、今作のシーヴァは普通に人間が動くので今度こそ面白アクションを期待したのにやはり戦いもせずに死ぬクソゴミザコ。動かせないなら無理に出すなよ。前作で存在してたのに全く参戦しなかったジャックスが今度はあのメカアームを装着して戦いに挑むのは1995年よりは人種のバランスを考慮した模様。でも最後はメカアーム外して素手で倒すのは良いのか?キャラクターの否定になってない?まだモーコン詳しくないから分からんぜ。余談だけどモーコン11では娘のジャッキーがコンボキャラだけど動かしやすそうなので今後使うかもしれません。これもキャラ崩壊かもしれないが魔界では無力なライデンがカジュアルな姿で1戦士として戦いに臨むのは真剣なのに笑えてしまう。ソニアにも「どうしたのその髪?」って言われてるし。真面目なモーコンファンなら怒るのかもしれないがよく知らない分には楽しめる要素で見たタイミングが良いのかもね。あ、でも私はヴァンダムの『ストリートファイター』好きなので知ってても好意的に捉えられそうです。

一応演出にも触れておくと一部のキャラを除いては前作ほどアクションがスローに感じる事が少なかったのであまり退屈せずに見れた。編集も良いのかダレない。リュウ・カンとシャオ・カーンの変身合戦は当時のVFXにしてもしょっぱい。1997年でしょう。大手スタジオでないならこんなものだったかなあ。リュウ・カンはフェイタリティの再現と思われるが今作も血は全く出ない全年齢向けモーコンなのでやった意味を感じられない。「モータァルコンバァッット!」なテーマ曲は大幅減で寂しい事この上なく、ここはアンダーソンの方が良かった。でも特別な期待を寄せなければそこそこ楽しめる格ゲー映画だと思います。