真田ピロシキ

鉄拳 Kazuya's Revengeの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

鉄拳 Kazuya's Revenge(2014年製作の映画)
1.5
鉄拳8おもしれー消える寸前なゲームの火を保っている数少ない一つだ。鉄拳8の良いところは多少は入り口を広くしても依然難しさを保っているところだ。安直に複雑さをスポイルしてはいけないし、そうしなきゃ終わるのなら所詮その程度のものでしかない。なあ?従来のコマンド操作とワンボタンイージー操作モードの二兎を追いあまつさえ両者で不公平対戦できるようにした哲学なきストリートファイター6のアホよ?簡単さこそ良しとする傾向はスト6に限ったものではなく、どうせ人殺しばかりのくせしてお高く止まったお偉い洋ゲー様もボタンを押してるだけでクリアできるストーリーを見るためだけの難易度を用意するとこがあって、それってゲームの利点であるはずの体験型メディアという要素を放棄してるでしょ。鼻歌混じりで倒したのにシナリオでは「恐ろしい敵だった…」なんて言ってたら体験に齟齬しかないわ。話を見せたいだけなら素直に映画作れっての。鉄拳8はそんなのと違いストーリーモードはそれなりに難しいが、単純な話ながら魅せる演出で引き込むので頑張れて、そうすればズブの素人でも割と慣れてはくる。オープンワールドと言うのも憚られる冗談のようにチープな舞台で段ボール人間やルンバや冷蔵庫とファミコンレベルに低クオリティな戦闘をバカバカしいアバターでさせるスト6のボケよりずーっとクリアまで遊ぶ気にはさせるし導入としてはまずまず。前作では様々なコラボで格ゲーのみならずファイナルファンタジーや意味不明なウォーキングデッドとまでやってたが今作は現状自社ゲームと限定的にしかやっておらず、きのこたけのこやらSPY×FAMILYだのとコラボしたソシャゲ並に節操のないアホ6より世界観を大事にしているのが窺える。ひたすら当て擦っているが鉄拳8には去年超絶幼稚低脳軽薄クソゲー6に受けたダメージをかなり救われているというわけです。ゲームなんてやめた方が1番なんだけどね!

えーっとそれでこの映画。見返したかったんだけど今や見る手段がないので記憶だけの曖昧な感想。とてもつまんないです。まず鉄拳と言ってるのにどこが鉄拳なのか分かりません。見た当時はあまり鉄拳やってなかったけどそれでもこれは違うと思った。平八でかろうじて鉄拳だと認識できる。前の映画の続編になるらしいが繋がりがサッパリ分からない。一八は別人だしケインだし。一八と平八以外は一応ブライアンが出てる。そんだけ。なんか適当な奴出せよ。リーとかいるやろ。面白いわけないが動きは悪くなかった気がするので実写KOFよりはマシです。

以上、ろくに覚えていない映画にかこつけてゲーム語りをしたかっただけの文章。