一番記憶に残ったシーン:カジキマグロがでかい
第一作で堅実なサメ映画の素晴らしさを教えてくれたShark Attackシリーズだが、ついにトンデモサメに手を出した。しかし近年ではメガロドンは標準搭載サメになりつつあるので、もっと尖ったサメでもよかったかな。
前作で既に生々しいラブシーンが挿入されていたが、本作のラブシーンもかなりエグい。水中でのプレイというのはたしかにサメ映画でありそうでなかった。しかもサメが二人丸ごとパクッとしてくれるわけでもないのでお茶の間は凍りつく。
そんな退屈と気まずさを煮詰めたのがラスト直前まで続くのだが、最後にはいつもの吹っ切れたサメ映画になった。『シャーク・アタック』を思うと寂しいが、やはり世界はゲテモノサメを求めているんだなあ。
近年カメラにこだわる監督といえばクリストファー・ノーラン監督がまず挙げられる。本作はそのこだわりの重要性を、また別の角度から教えてくれるのは間違いない。