映像面はともかく悪趣味な『鉄路の男』。ギヨンからすると異色作な気がする。
主要人物全員に泡の音とともに回想させる。おそらく区別するために冒頭のソヌのみ音がしない。謎が増えて行くが、それらは結果答えが提示されてはいる。例えばミンジャが誰であるかは、わかるわけだが齟齬がないか遡ってみる。チュンギル(水商売の女)が、ナムソクの気を惹くためパク(不妊の女)が嘘を言ったのを覗いているところ。彼女が苦痛に耐えるのは想いの問題ではなくそういうことだろう。
逆に辻褄が合わんぞってところを探そうとすると…ナムソクはなぜ島に戻れた?とか、その程度で残りは因習で片付く気がする。
今で言う尿道なんたらみたいなことしての屍姦など悪趣味な部分でのみギヨンらしいと思った。
Blu-rayについての補足
映像特典がかなりある(2時間くらい)。イ・ファシへのインタビューとコメンタリー1のみ英語字幕付き。残りは無字幕なので実質、観れるのはインタビューと予告編のみだろうか。本編日本語字幕は時折変なところがある。向こうで翻訳したものだろう文字数きついとこもあるが鑑賞には十分ではある(他にも韓国版けっこう買ってみたので心配事ではあった)。ケース内にポストカード、分厚い本と薄い本が1冊ずつ。後者のみ英文も付いている。
『高麗葬』も数日後には届くと思うが、BD情報は端折ると思います。