このレビューはネタバレを含みます
デパルマ、デニーロのやぁ!お母さん!
1970年脚本編集監督ブライアンデパルマ
デパルマ初期を見ようシリーズ。同じくヤングコーポレーションビデオ鑑賞です。
本作、前作の「グリーティング」のロバートデニーロのキャラクターだけを膨らました
デニーロ主演作品に見えます。
デパルマのヒッチコックシリーズプラスやっぱり戦争と黒人差別問題もくっつけコラージュしたよ的な「ハイマム」でありました。
ヒッチコック、トリュホー「映画術」が早速画面に出ていて、本当に心酔していた事が伺えます。
最初の方は完全に
「裏窓」の高速バージョン、早回しになってます
のちヒッチコック意識作品で「ボディダブル」「殺しのドレス」
ヒッチコックの「間」の撮り方を「はやく」したのがデパルマだ
といわれるスタートは、本作から十分伝わります。
なかでも
本作の演劇集団の感じ、体感させる演劇は、時代を感じますが、実際70年代にあった気がしますね!
「黒人になれよ!」
という演劇をリアルに描いています。
テレビ風コラージュ
ヒッチコックコラージュ
映画コラージュ
ラストの繋がりはちっと強引ですが、 今回デニーロのアップが増え
のちの「タクシードライバー」周辺のデニーロが見れて嬉しかったです、こっちDVD化してくんないかなぁ!「グリーティング」より。
物語は覗き映画を撮ろうとするデニーロが俳優、戦争を演ずるという感じ。
やはり根底にはアンチベトナムの志が見えます。
なんで最新作「リダクテッド」がなんで?戦争映画なん?という疑問が
初期二作品を 見て
かなり解消されました。
デパルマは、やはり戦争にアンチな志がある作家である事が
若きデニーロを通して
わかったのでした。
さて
ハイ!マムのデニーロの青春記
デパルマ、デニーロのやぁ!お母さん
をご覧ください!
デニーロ、デパルマファンのみ限定です。