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ワルシャワの悲劇/神父暗殺
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『ワルシャワの悲劇/神父暗殺』に投稿された感想・評価

RIO

RIOの感想・評価

3.5
84年 ポーランドの秘密警察による事件
ボビエウシュコ神父の暗殺の実話

エド・ハリスとジョス・アックランドにティム・ロス(凄く若い)
デヴィッド・スーシェが出てきた時は
「エルキュール・ポワロ様!」って一気に持ってかれてしまいました
はまり役の役者が出てくると頭の処理を急ぐ時が多々あります
ポーランド人のアグニエシュカ・ホランドは
アンジェイ・ワイダを師匠に持つ女性監督
「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」「太陽と月に背いて」も
近々観たいです

長きにわたる共産主義 国内ではあらたに
「連帯」民主化運動が力をつけてきていた
かなりの混乱のなかで民衆の心をしっかり掴んで
大きな影響力を持った神父を狙う秘密警察
そのステファン指揮官と神父の心の動きがリアルです

クリストファー・ランバートの目が少し怪しげなのが
映画の内容を少しかき混ぜる感じがあって
結構なサスペンスでした
mh

mhの感想・評価

-
ポーランド民主化運動の中心となった独立自主管理労働組合「連帯」と関係が深かったイエジ・ポピエウシュコ神父が殺された事件が題材。
1984年と比較的最近の出来事を、1988年というポーランドの民主化がまだ終わってない時点(のフランス)で制作されてる。
1989年にポーランド初の自由選挙が行われてそこで「連帯」が大勝利するとのこと。この映画が選挙結果に影響を与えたかどうかはWikipediaに書いてない。
日本のWikipediaはもちろん、どの言語を覗いても2スクロール分ほどとこの映画についての記述はごくわずか。
神父が亡くなったことで民主化運動は盛り上がりをみせるけど、共産党支配は終わらないというシニカルエンド。
2021年にいる僕らにとって、ポーランドは民主国家。神父の死にも意味があったとなってるわけで、このあたりの認識の違い・ズレも面白い。
神父をクリストファーランバート。権力が弱まりつつある秘密警察の幹部をエドハリス(翌年「アビス」に出演)、その部下をデビューしてから間もないティムロスが演じてる。
監督はアンジェイワイダのお弟子さんで、いまや巨匠とっても差し支えないアニエスカ・ホランドのデビュー作。テーマ曲はジェーンバエズが書き下ろしててなにからなにまで超豪華。
なのにDVD化されてないのはなんでなんだぜ?
渋谷TSUTAYAにVHSがあって良かった。
同監督のコメディ色の強いホロコーストもの「ヨーロッパヨーロッパ」とかもDVD化されてないんだよね。なんでなんだろ。
更年期障害とおぼしき精神的な不調を抱えている妻とか、犬に好かれるエドハリスとか、その服いいね!フランス製だとかいう会話などなど、細部もよかった。
ずさんな(まぬけな)殺人ものとして見ても面白いので、見られる機会があったらぜひとも。
べらし

べらしの感想・評価

3.7
コスタ=ガヴラス×アンジェイ・ワイダ

これはなかなかの力作ですよ
ジョーン・バエズの歌がいい