シギ

ザ・バニシング-消失-のシギのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
3.0
セブンを超える衝撃のラストで、あのスタンリー・キューブリック監督が、3回見返して、人生で最も怖い映画と評した本作。

どのスタンリー・キューブリックやねんと。世代ちゃうからね、ピンときませんけども。

まぁ「タランティーノ絶賛!」みたいなもんでしょう。あいつ何でも絶賛するから、「モンドセレクション金賞!」ぐらいありがたみが薄いですけども。

3年前に彼女を誘拐した犯人が接触してきて、「彼女に何をしたか教えます」と言ってくるジットリした嫌なミステリー映画。

海外ドラマ【24】を見た後なので、「そんなもん、犯人を拷問してCMまでに吐かせろや!」と思ってしまいました。

犯人も分かってる状態からスタートしますので、この映画は「彼女は、一体何をされたのか?」という好奇心の一本槍で100分間進みます。

生きてるか死んでるかも教えてくれない、レイプしたのかどうかも答えてくれない、
とにかく「最も悪いこと」が彼女に起こったとしか言ってくれない犯人。
そして「ついてきたら、同じことを君にしてあげる」と持ちかけてきます。
いいですね!ジットリ怖いね!

復讐したいけど、それよりも真相を知りたい好奇心が勝ってしまう主人公、どうなってしまうんでしょうか?!

つまり「どんな酷い目に遭ったの?」というところが全てです。ということで、観客の想像力によって怖さが変わってきます。

30年前の映画ということで、スマホや監視カメラ、ドライブレコーダーが無い時代を体験してるかどうかでも感想が変わる気がしますね。

ラストで真相を知ることが出来ますが、
それが自分の想像よりも恐ろしいことなら高得点でしょうし、
自分の想像の方が上を行ってたら肩透かしの映画。
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