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仮面の報酬のニューランドのレビュー・感想・評価

仮面の報酬(1949年製作の映画)
4.1
【機器不全で記入半ばで停止 ↪️後日加筆

✔️🔸『仮面の報酬』(41)🔸『秘』(33)『ベツへレムの星』(37)🔸『ヒトラーは死なない』(3)▶️▶️

 B級を中心としたアメリカ映画のべース·味わいを永く支え醸し出してきた作家は、それぞれ固有のスタイルと中身を持っていて、時代による変化はあるにしても似た関心が認められたスパンは存在したと思う。大作のように会社のコントロール·大事扱いを免れた面もあったし、野心を封じられた鬱屈も、ストレートな表現よりも形に拘ったものへ向うことになったと思う。マンやターナー·レイ·サーク等は最たるもので、フライシャー·アルドリッチらも季節による異なる色あいを放つ。シーゲルは、男性派·暴力的·簡潔らの称号はあれど特に執着するような美や形式はないというか、離れた存在だと思う。ごく短期間に考えられない性格の違う作を隣り合わせに作る。必ずしもそれは注文主への従順差を示すものではなく、逆に特定の意識に足を掬われない造り手としての強靭さ·公平さを示している気がする。晩年のフィルモグラフィに、枯淡或はタイトな娑婆っ気を削いだ映画原点に帰ろうとする作が2本あって芸術派からの株を上げたがそれは初期から含まれてる、素の基本的な実力の素直な高揚でしかない気もする。あくどさや執着には基本無縁だ(『白い肌』『殺人者たち』ですら)。
 その意味で割と最近、せいぜい十数年間の間に観た作品で、アテネフランセでロージーとの共に最高作に近い2本立てだったか、最高の映画純度に貫かれた作と思ったのが、『仮面』だった。他愛ないが正にシーゲルの最高傑作と思ってきた。詐欺や盗みで汎ゆる大組織や個人から金の罠を欠かさない男に、その取返しの縁で、メキシコの地を追い近しくもなってく男女。巨大な軍の資金と、それへの内部内通大佐と、受け取り紙幣換金者の、当人にとっては大プロジェクトが顕わになってきて、捜索·追跡と逃亡·取違えと裏切りが絡み、ナンセンスにして映画純度と強度最良の流れが実現されてく。以下語る3作に共通する寄る縦移動とその気づかれぬ僅かの念押し続き、90°変の正確さはともかく、僅かの角度変繋ぎの細やかさ、が認ま。アクション格闘中の退き全めと寄り入れの細かな切替と迫力の倍化、音と共に急な·車の現れ危険や車への飛びつき·車の前を横切る小動物·らの瞬間ショック、縦の構図の強さと·トゥショットめ掛け合いのフォローや対応や廻り込みのノンビリ。快適展開もラスト辺裏の裏生き残り繰り出しでは建て込む、通訳のズレや主人公の事情知らず緊急ばかりに遭遇·米文化風習を面白がる墨警視総監や床屋、追跡車妨害の為の柵から大量ヤギ出しや格闘射殺のどんでん返し詰めのラストらの·広がりや密度のスペクタクル。コンパクトで↪️【継足し】
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