HIRO

サンシャイン・クリーニングのHIROのレビュー・感想・評価

3.7
かつてはチアリーダーとして学園のアイドルだった姉ローズは今ではハウスクリーニングの仕事をしている30代のシングルマザー。
無職で父親と2人暮しの妹ノラ。
そんな負け犬姉妹が一発逆転を狙って事件現場のクリーニング業を始めるお話。

2人が何をやってもうまくいかない姿には胸が痛くなった。
結構共感できるんだよな〜。
高校時代の友達はみんな金持ちになって、幸せで、明らかに勝ち組。
それに対してエイミー・アダムス演じるローズは仕事もうまくいかないし、金もないし、シングルマザーだし、彼氏は既婚者だし、もう完全に負け犬。

だからこそ軌道に乗り始めたクリーニング業で同級生を見返そうとするんだけど、それもうまくいかない。

登場人物はほとんどがダメ人間なんだけど、みんなでローズの息子オスカーを励ますところが良かった。
特に父親役のアラン・アーキンがいい。学校で問題児扱いされた孫を天才だと言うところが泣けてくる。教師はお前を理解してないだけだと。こんなことを言われたら人生変わるだろうなぁ〜。

ラストのそれぞれの結末は派手さはなくて、どんでん返し的ではないけど、それが逆にリアルで良かった。なんだか前向きで温かい気持ちになれた。

それに、ダメな妹ノラ役のエミリー・ブラントのやさぐれた感じの演技がすごく良かった。
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