けーな

ヘンリー八世の私生活のけーなのレビュー・感想・評価

ヘンリー八世の私生活(1933年製作の映画)
3.7
イギリスのチャールズ国王の戴冠式が行われたので、イギリス国王の映画を観ようと思い、今作をセレクト。

妻を処刑した残虐性や、女好きで、6人の妻を娶ったことで有名なヘンリー8世のプライベートを描いた映画。実話に基づいて作られた。

1933年に作られた、とても古い映画なのに、古さを感じず、とても面白かった。  

ヘンリー8世のことは、もっと残虐で、もっと女好きな、最低なヤツなのかと想像していたけれども、今作では、どこか憎めない雰囲気で描かれていた。ヘンリー8世を演じたチャールズ・ロートンが巧いのだろうと思う。今作で、アカデミー主演男優賞を獲得しているのも納得。

2番目の妻、アン・ブーリンについては、他の映画を観て知っていたけれども、アン・ブーリンの後の、3番目、4番目、5番目の妻達も、結婚前からの恋人と情事を繰り返したり、王の家来と浮気したりとか、妻達の方がよっぽど問題あるような気がして、ヘンリー8世のことを気の毒に思った。

アン・ブーリンを描いた映画、「ブーリン家の姉妹」と「1000日のアン」を、だいぶ前に観たけれども、これらを見比べると面白いだろうと思った。さらに、ヘンリー8世の家来だったトーマス・モアを主人公にした映画「わが命つきるとも」も観なくてはと思う。
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