ユースケ

ハロウィン6 最後の戦いのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ハロウィン6 最後の戦い(1995年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ハロウィンで盛り上がるイリノイ州ハドンフィールドを舞台に、不死身の殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズと精神科医サム・ルーミス医師(ドナルド・プレザンス)の戦いを描いた元祖スプラッター映画【ブギーナイツ】シリーズ第6弾は、前作から6年後、前作のラストで謎のトンガリブーツの男によって留置所から救出されたマイケルは前作と前々作のメインキャストだった姪のジェイミーをあっさり惨殺し、ジェイミーの子供スティーブンにターゲットを切り替えて追い回すいつもの一本。

謎のトンガリブーツの男(その正体は1作目に登場したルーミス医師の同僚のテレンス・ウィン医師…つーか誰?)やマイケルの手首のルーン文字など、前作で張っておいた伏線をおもむろに回収し、マイケルを信仰するカルト教団を登場させ、これまでのマイケルの凶行をオカルトで片付けようとする展開はベリー・イージーなのに、劇中では描かれない9歳でカルト教団に拉致られ、15歳で伯父であるマイケルの子供を妊娠させられるジェイミーの人生はベリー・ハードなので、どんな気持ちで鑑賞すればいいのかわかりません。
確かに、1作目と2作目のヒロインのローリーが4作目で、4作目のヒロインのレイチェルが5作目で、あっさり退場させられるのでお約束なのかも知れませんが、不幸ばかりのジェイミーの人生って何だったのか考えさせられました。しかも、ダニエル・ハリスからJ・C・ブランディへキャスト・チェンジは不憫でなりません。

みどころは、志村後ろ!演出だけではなく、死体を裸に剥いて木に吊るしたり、カップルの死体をベッドに並べたり、オカルトパワーのおかげですっかり演出上手になったマイケルの殺しのテクニック。
特に、【ハロウィン4 ブギーマン復活】を思わせる感電シーンから【スキャナーズ】を思わせる頭部破裂シーンの流れは必見です。

他にも、ロック調にアレンジされたエレキの効いた超かっこいいテーマ曲、1作目でローリーと共にマイケルに襲われたトラウマからマイケル研究家になってしまったトミー・ドイル(【アントマン】のポール・ラッド)の参戦、そして、おっぱいを復活させたベス(マライア・オブライエン)のちっぱいなど、【ブギーナイツ】シリーズのファンのみが楽しめるみどころが盛り沢山。

劇中でマイケルの事が大好きなラジオリスナーが語る【ハロウィンⅡ/ブギーマン】の直後、CIAに拉致られ、究極の暗殺者に育て上げられたマイケルが、CIAに反旗を翻し、宇宙船で宇宙に捨てられる外伝【ハロウィンX(仮)】の妄想に夢が膨らむばかりです。

ちなみに、本作の撮影後、ドナルド・プレザンスが急死したため、マイケルとルーミスの宿命の対決はこれにて終了。残念。