三樹夫

超神伝説うろつき童子の三樹夫のレビュー・感想・評価

超神伝説うろつき童子(1989年製作の映画)
3.7
海外受けする作品というのは、その国では作られない変わったものとか独特なものが好まれるようです。仮にハリウッドのような作品を日本で作っても受けません。アメリカなんかの場合だと自分とこで作ってるの観ればいいわけですからね。ウルトラセブンでは海外を視野に入れて日本的なものを排していましたが(それでも狙われた街とかあるけど)悪手だったということです。海外からするとユニバーサルなものより変わったものが観たいというわけです。それで海外受けする日本の作品はというとチャンバラやHENTAIが受けやすいわけで、AKIRA,うろつき童子、GHOST IN THE SHELL、獣兵衛忍風帖、A KITEとかが海外受けしたアニメと言われています。

この映画は触手モノの走りであるうろつき童子1から3巻を再編集したものです。うろつき童子のエロでの特徴は触手で、触手とはペニスであります。そしてそこにあるのは、男の肉体の拒否だと思います。AVとか見てて男優の顔とかケツが映るの嫌だな、じゃあ女体とペニスだけにしてしまえということです。いくら男の肉体を拒否しても女体との接点や性感帯は必要であり女の尻や胸も揉む必要があるので、肉体は透明化しペニスに肉体性を持たせたのが触手ではないでしょうか。

このアニメはエロだけでなくアクションとしても楽しめますよ。っていうか世界が滅ぶエロアニメってなんだよって話です。天邪鬼VS水角獣なんかはビル群を縦横無尽に飛び回って気持ちの良いアクションシーンです。声優も叫びまくりです。声優に関しては声聞いたことある有名な人がキャスティングされています。まあアダルトアニメにゴールデン番組でもナレーションやってるような声優出てることって多々ありますけど。
三樹夫

三樹夫