takanoひねもすのたり

血の祝祭日のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

血の祝祭日(1963年製作の映画)
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スプラッター作品の第一号。
プロットは単純で、古代の女神イシュタルを信望するおっさんが、女神復活の儀式のためにせっせと美女を殺害しまくるというもの。

べん…べべん…というドラム音や、とぼけ感のあるトランペット、オルガン音。
俳優の演技は大分貧弱で、殺人者おっさんの顔圧だけが異常に強い 笑
この状況に対してそのレスポンスはないだろという突っ込みも盛りだくさん。

低予算、マイアミで9日間の突貫撮影、ゴア描写は屠殺場から調達した臓物を血糊たっぷりつけて千切って巻いたり乗せたりレベル。
正統トラッシュムービー。
1963年公開でドライブインシアターで大ウケ。足をゴリゴリ、舌をわし掴みなどの血や損壊描写、いわゆるスプラッター描写が大当り。

60年代の映画市場においてヌード市場から更にニッチなスプラッター市場で当たりを出したビジネス的な鼻の良さで、現在ではゴア描写の始祖としてホラー映画史に名を残すハーシェル・ゴードン・ルイス。
作品の稚拙さは最早笑えるレベルだけど、サブジャンルの開拓の祖の第一号作品ということであえてのスコア無し。