排路

閉ざされた扉の排路のレビュー・感想・評価

閉ざされた扉(1948年製作の映画)
4.5
放火魔とか元ボクシングチャンピオンとか作中人物の設定によって強引に展開される物語や不可視の感情をわからせるあまりにも単純な映画文法には、セリフで展開する映画同様本来なんの好感も持てないはずなのに、指名手配中の判事を捕まえたら1万ドルもらえるから、新聞記者と独立したばかりの私立探偵の2人だけで、他の誰にも頼らず偽装結婚して、精神病患者になりきって腐敗した精神病院の中で捜査を進める戯画みたいな勇敢さと、判事をいざ突き止めたとき、何の権限があって銃に物を言わせてるんだと突っ込みたくなる新聞記者の支離滅裂な行動、そして愛に狂ったか〜と精神病院で言っちゃうあり得ないくらいナンセンスな捨て台詞があって、可視化に諦めのついた、潔よいたかが映画という、印象だった。めちゃくちゃおもしろかった!
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