マヒロ

リトルトウキョー殺人課/リトルトーキョー殺人課のマヒロのレビュー・感想・評価

3.5
筋肉モリモリマッチョマンの男が、人の話も聞かずに敵の組織をボコボコにして壊滅させる、というお話。どこかで聞いたことある感満載のあらすじだが、何を隠そう今作の監督はあの『コマンドー』のマーク・L・レスターなのである! 道理で頭の悪すぎる内容だと思った。

とまぁ、話の大筋だけ見ると非常にペラペラな話なんだけど、この映画の一番の見どころはやはりめちゃくちゃすぎる日本描写。舞台はロサンゼルスに実際にあるリトル・トーキョーという場所で正確には日本ではないとはいえ、ドルフ・ラングレンが日本生まれという設定の割には日本語下手くそすぎだったり、“盆栽クラブ”とかいう名前のお店に入ってみると中ではいわゆる女体盛りをやっていたり(盆栽はどーした!?)、ヤクザの子分に力士もどきがいたり、切腹と言いながら喉に刀を突きつけようとしたりと、日本人だからこそツッコめるこういう描写はやはり楽しい。若干イラッともするが。

しかし、僕が一番ツッコみたいのはラストの対決。この対決の場所がヘンテコなパレードの真っただ中で、このパレードも神輿みたいなものの周りをペラッペラの甲冑を着たサムライや姿勢の悪すぎるゲイシャガールが練り歩くというもので非常に意味が分からないんだけど、そこはひとまず置いといて。
いよいよヤクザのボスと対峙したドルフ・ラングレンが敵に向かって「銃を使えよ 卑怯者にはお似合いだ」と言い放ち、刀を手に取る。ボスは怒り、「ふざけるな ケナー」と言いながら銃を捨て、同じように刀を手に取る…。ってこれ『コマンドー』のラストと全く同じじゃねーか!いい加減にしろ!ついでに言えば、ボスのやられ方も同じだ!

・・・とか文句を言いつつ、やっぱりこうでなくちゃな~とか思いながらニヤニヤしながら観ていた自分がいる。やっぱ好きやねんこういうの。

(2014.105)
マヒロ

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