れれれざうるす

パリの確率のれれれざうるすのレビュー・感想・評価

パリの確率(1999年製作の映画)
3.4
「スパニッシュアパートメント」の監督で主演はロマン・デュリス。そして息子役には「勝手にしやがれ」等のジャン・ポール=ベルモンド。
フランス版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とパッケージに書かれてる通り、未来に行ってしまい息子や孫…ひ孫までにも「今日子連りしてくれないと自分達は消える」と言われて戸惑うSFコメディ。

思 っ て た の と 違 う (唖然)
まず!タイムトラベルモノなのにCG無し、機械無し、という地味さ。そしてパリの未来(2070年)なのに深刻な砂漠化で夢も無し!
コメディももちろんフランス流だから笑いがわかりにくい。ただつまらなくはない。カエルが鳴いてるかのような不思議なBGMと、ダサジャージ姿なムサいロマン・デュリスと、新世紀を迎えて過去からドタバタとデュリス一族が来ても気にしない滅茶苦茶さで何とか乗り切ってくれる…!なのに無駄に儚い展開!戸惑う!なにこれ!

他のレビューに「自殺者に見てほしい」と書いてたけど確かにそういう見方をすると考えさせられる。もし今死にたいとしても、もしかしたら明日誰かと出会って、誰かの子を産んで、誰かの子をまた産んで、その子もいつか子を産んで、、それが枝分かれしていき幸せな大家族が出来てるのかもしれない。

まぁそんなメッセージ性は読み取れなかったけどね!
とにかく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」要素への期待は1ミリもしないで下さい!(笑)