れれれざうるす

大脳分裂のれれれざうるすのレビュー・感想・評価

大脳分裂(2000年製作の映画)
3.1
点数つけてる人たちが物の見事に☆1〜2で溢れてるというカルトムービーにもなり損なったアート系ゲテモノ映画。
普通に生きていれば間違いなく吐き気を催す。
(以下ネタバレ。長い。)

プロローグで右脳と左脳の話をダラダラ語りながら、全裸の姉ちゃんの下っ腹を切り裂き、目ん玉を取り出す。おっなかなかええ掴みやん?と思いつつ姉ちゃんのワレメが見えてることに気付く。そう、なんとこの映画無修正!(ここ評価出来る部分)

一応物語は三部にわかれていて、
一話目は妹の性交を見てオナニーする兄の妹ラブな話。
もし左脳だけがオフになった場合人間は制御出来なくなる。っていう話なんじゃないかなと思う。(実際は右脳と左脳どちらかだけでは人間として成り立たなくなる訳ではないと思うが。)
今まで「屋敷女」での胎児引き摺り出しや「セルビアンフィルム」での胎児ファックなどの論理的にアウトなシーンでキャッキャしてきたが、本作はそれを超越している赤ん坊シーンがある。
妹が出産で力んで赤ん坊の頭がコンニチワした瞬間、赤ん坊の首を切り裂いて殺し、首から噴き出る血を妹にぶっかけたり飲ます。
というとんでもなくアレなシーン。ちょっとアレすぎる。
妹はショック死するが、キチってる兄は放置して蛆虫が湧き腐った赤ん坊を「だがそれも美しい!」と語る。いや美しくない。
で、本作は無修正なので赤ん坊産むシーンが無修正なんだよ。ドアップで映る開きまくったオマンコウ…。いらねぇ…。
兄は妹愛がすごいから屍体をそのままにしてて、時に共に寝たり、オチンポウを挿入してみたり、、


二話目は大地とセックスする人々の話。
この話はわたくし珍しく吐き気を催させていただきました。全裸の男女複数人が地面に這いつくばってキモい動きしてるとこから始まるから何が起きたのかと…。
土を掘ると血が溢れ出しそれを塗りつけたりオチンポウを挿入して(またかよ)、大地とセックス。木の枝を折ると血が出てきて枝におフェラ。
もう何言ってるとわからねぇと思うが私も何が起きてるかわからない。
汚い話になるが本作で出てくる血は2日目くらいの経血っぽいと思った。あの赤黒い血の塊みたいなのへの嫌悪感はそれな気がする。


三話目はキリストっぽい男を姉ちゃんたちが食べたり食べたりする話。
ただただ男の身体を食いちぎり、臓物を取り出してオマンコウに擦り付けてオナニーする。このワンシチュエーション(?)だけで10分以上の尺がある。
キリストってとこがポイントで普通の男よりもなんかヤバイことしてる感が増すしなかなかに責めた発想とは思う。


エピローグは「全然大脳分裂せぇへんやないかい!」と視聴中思ったのの回収かのごとく、パッケージでもある大脳が分裂してる男が出る。これは笑った。オチが一番低クオリティて。

この映画をまとめると、右脳しか機能しなくなると普段抑制されてる部分がぶっ壊れて、尋常では考えられないモノを性の対象にする史上最強のオナニー映画。
三話共オナニーばっかだし第一に監督のオナニー映画でもある。
一話目で「人間が思いつく一番最低な行為をやってやった」的なことをお兄やんが言うが、つまりこの映画はそういうことで、最低映画の中でも一際目立つキワモノ映画を撮りたかったんだろうな。
しかしメイキングで製作者たちが生き生きと映画について語って試行錯誤しながら制作してるのを見ると、どんなクソ映画にも製作者達の愛が込められてんだな…ってなってなんか好きになっちゃうよね。
本国版は知らんがポルノ見ながらマスかくシーンでポルノの方にガッツリぼかしかかってたのが可笑しい…。それってこの映画よりポルノの方が悪影響と言われてるみたいで笑う。

個人的にはこの映画わりと好きで、厨二だとか意識高い系だとかアートかぶれだとか言われまくってるけどそれをここまで描ききったのは凄いと思う。
音楽が無駄に良いし作風的にはブットゲライトに近いけど、ブットゲライトはカルト的人気があるから評価されてるのであって、正直描写や内容は同レベルだと思う。

がしかし
絶対にオススメしません!!!