れれれざうるす

デスペレート・リビングのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

デスペレート・リビング(1976年製作の映画)
4.1
変態版不思議の国のアリス。
冒頭からノイローゼな妻がヒステリックに叫び、キチガイぶりを発揮。メイドの200キロ級黒人女(のちにヌードが見れます)が夫をケツで窒息死させる。逃亡した2人が辿り着いた先は、犯罪者が咎められない町モートヴィル。

キチガイ達が迷い込んだのが更にキチガイな村。だがそこは女王様に支配された圧政が行われていた。
まず手始めにゴキブリを食わされる。(安心の小さめサイズ)
レズビアンカップルと同じ家に住むことになるが、この2人が最高。マ◯コとしか言いようがないコスチュームで人を殴り殺したり、ドッグフードで窒息死させたり、斬新な発想と愛おしくなるチープさ。人口ちんぽを付けた彼女に「前のままで充分」と言って人口ちんぽをチョン切るシーンでは思わず感動。
そして何故か妻と黒人女もレズセックスをする。とんでもない巨体が絵面的にきつい。

40歳手前のプリンセスはずっと閉じ込められてたからか、好きな人がすでに死んでると気付かず死体を愛でる。かわいい。「あなたを想って14回もオナニーしたのよ。寝てる時は夢の中でもしたわ。」素晴らしい!!言ってみたいし言われたい!!

子供を冷蔵庫に入れたり全裸でお医者さんごっこしたり、どっかから怒られそうな容赦ない描写をサラッと描いちゃうところやギリギリアウトな感じがたまらない。
服を逆に来て逆に歩く“逆の日”なんてもはや全く意味わからない。だがたまらない。

物語に収集つけようがないと思いきや、あまりに最高でハッピーでカニバルなエンディング。
私の好きな要素がつまった宝石箱のような映画でした。