ゆっきー

下女のゆっきーのレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
4.5
四方田さんの「ブレッソンに匹敵」は言い過ぎかと思うが傑作。
寝とりキチガイ女もの。
『会場みんな結構笑ってたけど、俺かなり怖かった。
だってあいつ窓から全部見てんだもんマジ怖い。
不協和音なミニマルなピアノの弾き方とその機械的動作だけでヤバさ示すのもチョー怖い。

下女役の子がいい。俺最初、女工をクビになった子が下女として雇われるのかと思ってみてたけど、扉を開けたらあの女がタバコを加えてたっているカットを見た瞬間、「いや!こいつだ!」って思ったもの。

下女がピアノマンを誘惑してやっちゃうシーンすごいよ。足を踏むカット→背中に回された手のカット(ドライヤーの『あるじ』を思い出した)→雷が落ちる
っていう三連荘はすごかった。
ドライヤーもそうだけど、ウルマーの『奇妙な女』も思い出したな。
ゆっきー

ゆっきー