イチロヲ

ザ・リッパーのイチロヲのレビュー・感想・評価

ザ・リッパー(1982年製作の映画)
3.5
ニューヨーク市警の敏腕捜査官が、連続婦女殺人事件の犯人検挙に向けて東奔西走する。大都会に潜伏する切り裂き魔の恐怖を描いている、イタリア産ホラー映画。

本作の切り裂き魔は、男を惑わす魔性の女をターゲットにする、アヒル声のサイコパスとして登場。エッチなお姉さんが娼婦性を露わにすると、股間のエレクト現象の代替のごとく、どこからともなく姿を現す。

物語内容は「女がエロエロになる→切り裂き魔に狙われる→捜査が一歩進む」の繰り返し。見世物本番ショー、野外羞恥プレイ、緊縛拘束プレイをモチーフにしながら、犯人の一人称視点を効果的に絡ませてくる。

他作品では画面外に逃がしてしまう残酷描写を、しっかりと映像に収めている。身体のどこの部位を、どのように切り刻んだのか、はっきりと見せてくれるため、衝撃度が高い。突拍子もないシナリオ展開と併せて、ジャッロの原点回帰が感じられる。
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