昔実家に住んでた頃に、まだiPhoneも持ってなくてエロ動画を見るとすれば兄のPCを借りなくてはいけなかった。
しかも履歴が残ると気まずい。兄も男で、男たるものその男個人個人が有する不可侵の領域に踏み込んでくるほど不粋ではないのだが、いかんせん気まずい。
お、おっふ、となる。
そこでわたしは考えた。我が家にはWOWOWがある。いかにも小難しい映画に挑戦しましたという面で沢山映画を録画すれば、ひとつくらいエロい映画が混ざってても家族にバレないのではないか！（リビングにテレビがありました）
この完璧な隠匿作戦による最大の成果と言えるものが本作である。
名前からしてもう完全にエロい。恨めしいことにモザイクが入るほどモロ写っててエロい映画は必ず【R-15指定】ではなく【R-15指定相当】とつく。この異変に気づかれて仕舞えばおしまいなので、私は【R-15指定】と記載のある残虐シーンや物語を邪魔しない若干のエロシーンがある映画を大量に録画した。弾幕作戦だ。その結果、今日のギャング映画や青春バイオレンス映画が好きなわたしが出来上がっている。
さらに、これは珍しいことだが【R-18指定相当】の記載がありながらエロではなくバイオレンスに振り切った作品もあれば必ず録った。万が一にも、指定と指定相当の狭間の闇に気付いた不届き者が家族内部に潜伏していたとしても、このオトリに克ち合ったとき、私の真の目論見は彼らの手の届かないところに逃げ果せることが出来るのだ。
そんなことを考えながら、録画したタオ。どエロな本作でモザイクセックスシーンがあります。録画後すぐには見れる機会がなくて、いつみよういつみようとワクワクしてたんですが、見るまでが楽しくて内容はほとんど覚えとりません。(´∀｀)
