ユースケ

デモンズ2のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

デモンズ2(1986年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ダリオ・アルジェントが製作総指揮と脚本を、ランベルト・バーヴァが監督を続投し、冒頭で【デモンズ】の出来事が冒頭で語られる唯一無二の正式な【デモンズ】の続編(以降の【デモンズ】シリーズは日本の配給会社が勝手に名付けたパチものです)は、舞台を映画館からタワーマンションに移し、デモンズと住民(半分はマッチョとレオタード)との籠城戦を描いた一本。

デモンズの血が強酸性になったり、デモンズの血で感染するようになったり、前作と差別化を図ってはいますが、【デモンズ】のオープニングの仮面の怪人によるスカし演出を意識した血だと思わせておいてジャムだったり、ゾンビだと思わせておいてケーキ屋さんだっりするオープニングのスカし演出をはじめ、リーダーぶる黒人(デモンズにチ●コを握り潰されて死亡)、バックライトで照らし出される光る目のデモンズ達のキメ画、全く話に絡まない4人組のチンピラ、アキロンの大王の爆誕、屋上からの脱出などデジャヴを感じるくらい【デモンズ】な展開が目白押し。
ナイフでテントが引き裂かれる映画のシーンと首を爪で切り裂かれた女がスクリーンを引き裂く現実のシーンをシンクロさせた【デモンズ】の名シーンを感じさせるテレビ画面からデモンズが現れるシーンは素晴らしかったのですが、直後の女性に襲いかかる演出がヘタクソでコントにしか見えないし、なによりもテレビ映画の内容と【デモンズ】の関連付けが微妙なのでデモンズの存在にリアリティが感じられなくて残念。

とりあえず、絶望するだけでデモンズ化してしまう新設定はなんでもありになってしまうのでやめて欲しかったし、ヒロインがデモンズ化してしまう【デモンズ】の絶望的なラストシーンを意識して妊婦にはデモンズ化した赤ちゃんを出産して欲しかったです。

ちなみに、テレビ映画を夢中で見ている滅茶苦茶可愛い女の子のイングリッドはダリオ・アルジェントの娘アーシア・アルジェントの若き日の姿です。