ブラックユーモアホフマン

不安は魂を食いつくす/不安と魂のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

4.6
2015/06/15 初見 ★3.8

2023/12/06 再見 @早稲田松竹 ★4.6
大学生のとき、人生初ファスビンダーとして見て以来、8年ぶりの再鑑賞。

あの時は、こんな映画みたことなくて面食らって、純粋に面白いとはならず、なんか面白かった気がするぞ、という微かな感触に留まっていたが、改めて鑑賞して、傑作と確信。

最近よく思う。映画を真面目に見始めた12年くらい前の自分と、好きな映画のタイプが全く違ってきた、と。それが嬉しくもあり、寂しくもある。

でもその日食べたい料理と同じで、上品な日本食やフレンチを食べたい日もあれば、大味なハンバーガーを食べたい日もある。趣味が広がっただけと思えばいい。

『天はすべて許し給う』が下敷きになっている、というのは初めて知り、なるほどと思ったけれど、同時に『悲しみは空の彼方に』も思い出す。要は限りなくダグラス・サーク的なファスビンダー作品ということか。

ファスビンダー自身が出てるとちょっと笑っちゃう。なんか、顔オモロい。

【一番好きなシーン】
結局、最初のバーのシーン。