誰もが罪の苦痛を感じるべき！

冤罪で捕まって最悪！とかなってた主人公さんが出所。保護司の紹介でババアが運営するアパートに暮らし始めたんだけど、夜になると赤い覆面野郎が勝手に入ってきたり、変な物音がしたりと何か変！調べると同じ部屋に住んでた人たちがみんな失踪してるのがわかり…なジャーロ。

しかも、部屋の床からは赤い血のような液体が滲み出てくるわ（拭いても拭いても出てくる）、勝手に窓の扉が開いたりするわなクソ物件。「こんなとこ住んでられっか！」となった主人公は紹介した保護司に事情説明するも「旅行行くからそのあとでね🖐」的なテキトー対応。ついに「自分の気のせいかもだからやっぱり今のとこにいる」と決心する主人公さん。ドMすぎだわ😂

ポランスキー『反撥』の影響を色濃く反映しつつ、同年製作でありながらもロブグリエ『快楽の斬新的横滑り』の割れた瓶から流れ出る赤い液体を、カーペットの下から溢れ出る赤いシミへと転換させたかのような欲望の発露と拭き取る（＝押さえ込む）行為によって彼女の抱える内面的ジレンマを炙り出す。

刑務所を思わせるベッドの柵、窓へ辿り着くためのドアを開けることにも一苦労。そんな抑圧的な装置としての部屋を印象付ける過程で、罪を認めたくない＝自身の内面にある何かを認めたくないという心理が、深層から漏れ出す欲望と抑え込みの行為とリンクする。白い壁紙が照明により赤へと変貌したり、侵入者に襲われることに対しても、そもそも自分で連れてきた（あるいはそう望んだ）のではないかと思われるような行為が冒頭にあり、更には侵入者自身も赤のローブを纏うという、何から何まで主人公の内面的ジレンマを徹底した作風。

それがジャーロにおける精神分析的意味合いと繋がるわけだけど、本作が面白いのはそれを全部自ら無に帰すところ。『歓びの毒牙』でブームとなったジャーロ最盛期に作られながらも、ジャーロの一連の作品群へのカウンターのような姿勢が新鮮。この時点で、ジャーロとは何かを製作陣なりに分析し、それを嘲笑うかのように積み上げたものを全部ぶっ壊していく遊び心に笑った😂ピアノを印象的に出しつつ弾かないあたりに、あれ？っていう違和感はあったのだけど、完全に最初から最後まで遊ばれてたわけだから何か変な清々しさがあった🤣こういうの結構好き！

というか、3年B組（3B）的に完全に高校生とか中学生とかの話かと思ってたら、2Aがアパートの部屋番号だったってのに一番驚いた。いつ学校出てくるんだろうってずっと思ってたもん🤣金八先生の影響力凄すぎ！笑

• #ホラー映画と怖い映画
• #こんなのあるよ！だってVHSだもん☆

拘置所から出所した女たちが2A号室に宿泊するも次々と失踪…赤い覆面のサディストが女たちを拷問していた！っていうジャッロ映画🥀

……全裸美女を鞭打ちくらいしか見せ場がない。
失踪、拷問、覆面、カルトって大好きなキーワードだから凄く期待してたんだけど残念。画面全体が地味で私の苦手なジャッロだった。華やかなのか好き！

• #70年代
• #イタリア
• #ジャッロ
• #カルト

赤い覆面男がホテルの2A室に宿泊する若い女性を次々調教していくジャッロ映画！！
だけどかなーり地味でしっとりした感じ。
派手派手なアルジェントやバーヴァ、フルチに慣れてると弱い弱い！！！
窓から落下するシーンと赤覆面が裸の女をムチでペシペシや頭炎上とかはよかった。

音楽はなかなかカッコいい。車を走らせて連れ去るシーンで流れた音楽が迫力あってよかった。でもジャッロと言うよりヌーヴェルバーグよりの音楽なのよね。

最後の全員集合からの追いかけっこのグダグダゆるゆる感もジャッロというよりヌーヴェルバーグ。
ジャッロの中でもあんまり面白くはないけど割と変わり種なのか知れない作品だった。

• #輸入マグロ
• #お板