このレビューはネタバレを含みます
湖畔に佇むひとりの男。湖面を切り裂き、女神の手から放たれ、宙を舞うチェーンソー。男が掴み取ったチェーンソーに落ちる雷。振り返りチェーンソーを構えるその男は…「ども~!レザーフェイスでぃ~す!」 …
湖の乙女からエクスカリバーを授かるアーサー王をイメージしたという予告編は、レザーフェイスとグランパ以外のキチガイ食人一家の人事を一新しながらオリジナルへのオマージュをちょこちょこ見せる中途半端な本編よりも素晴らしい完成度。
みどころは、ゴリゴリのヘヴィメタルをバックに、フリフリのエプロン姿のヴィゴ・モーテンセンとピカピカのチェーンソーを手にしたレザーフェイスと戦うゾンビハンターのケン・フォリーの勇姿なのですが、チェーンソーダンスを踊らないレザーフェイスのせいで全てが台無し。小っちゃいチェーンソーとかいいからちゃんと踊れよバカヤロー。
X指定とR指定の狭間で揺れ、残酷描写が大幅に削除された本作。頭部を切り裂かれるケン・フォリーや真っ黒焦げになるヴィゴ・モーテンセンが見たかったです。