キャッスルグレンギャリ

黒部の太陽のキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

黒部の太陽(1968年製作の映画)
3.5
U-Nextで鑑賞。永らく観るチャンスに恵まれず、やって鑑賞。「五社協定」がひっかかって、TV放映やソフト化されないと誤解していました。実際は裕次郎が「この映画は劇場で観てほしい」と語っていたのを石原プロが忠実に守っていたからだそうです。
そういえば筆者60にしてはじめて裕次郎の作品を見ました。

急渓谷にダムを作る話かと思ったら、そのダムを作るためのトンネルを作る話でした。死ぬ思いで作られたそうなので、実際はそれの何倍も大変だったのでしょう。当時の最高の土木技術と下請けの根性で作り上げた迫力が伝わってきます。
当時裕次郎は独立プロを立ち上げたばかり、資金がなく「劇団民藝」の宇野重吉が全面協力し、その後「恩人」と慕ったそう。
そのためか宇野重吉が重要ではなさそう役柄のに画面を独占したり、「素人」の息子をデビューさせてもらったりしています。(その素人は後年日本アカデミー賞、日本レコード大賞唯一のダブル受賞者となった寺尾聡)

あの世界最大の三峡ダムは「10年しか持たない」と言われ決壊の噂もある中、我が黒四ダムは今も現役、あと250年は大丈夫だそうです。