ロビン

イングロリアス・バスターズのロビンのレビュー・感想・評価

3.9
観たい、観たいと思いつつ観逃していた作品をやっと鑑賞。
もっとバスターズ達が暴れまくり、ナチ狩りしまくりでもっとイカれて、ぶっ飛んだ作品を期待していたのだけれど、いい意味で裏切られた。
こんなに緊張感のあるシーンが多く、ヒリヒリさせてられるとは!

少しとぼけた感じのイカれたブラッド・ピットもいい味出していた。

ただやっぱり、もっとガンガンとナチ狩りして欲しかった。。
正直物足りない。


【ネタバレ】
  ↓




まず冒頭からめちゃめちゃ緊張感あるシーン。
酪農家が床下にユダヤ人の一家を匿っていたのを、ナチの大佐にバレるかバレないかの駆け引きのシーン、かなりのハラハラドキドキ感!
そしてバレて一家は惨殺され、一人助かりフランスの田園風景の中を走って逃げる少女の後ろ姿をとらえたシーンは、ホラー映画のクライマックスのようでここだけでも秀逸。

地下酒場でSSの親衛隊の将校が絡んでくる場面では嫌な予感が。。
そして将校にスパイがばれるかばれないかの攻防の緊張感はかなりヤバイ!

冒頭で家族をナチに惨殺され、一人逃げ切り生き残った少女が数年後、カフェのような場所で、家族を惨殺したその時の大佐と偶然居合わせてしまい、自分の素性を悟られまいと平静を装いながらも極度の緊張感に晒され、ようやく大佐が立ち去った瞬間につく彼女の物凄く深い溜息とその表情のシーンも秀逸。

独・英・仏・伊の4ヶ国語を流暢に話し、鋭い嗅覚を持つユダヤ人ハンターで大佐役のクリストフ・ヴァルツがめちゃめちゃ曲者で演技も素晴らしい。
表向き紳士的な態度なのが、余計に怖さを感じさせる。
しかし、イタリア語まで話したシーンはかなり笑える。

ラストのショシャナの笑いながらスクリーンに映る復讐劇は圧巻!

そしてユダヤ人ハンターの大佐ただじゃ終わらないよね、やっぱり額に卍マーク!
ロビン

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