安堵霊タラコフスキー

大通りの店/大通りの商店の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

大通りの店/大通りの商店(1965年製作の映画)
3.7
イメージフォーラムのチェコヌーヴェルヴァーグ特集で上映されるということで以前見たときの記憶を頼りに感想を書いてみる

全体として役者の動きとか主な舞台が限定されているところとか演劇的な印象で、折角見映えの良いピラミッド的建造物があったのに全然活かせてなかったところも含め映画的魅力に欠けていたけれども、思い返すと町の賑やかな感じがどんどん戦争に侵食されていく様とか主人公の世界が町から店へと次第に狭まっていく描写とかは割と良かったような気もする

それに結構退屈しながら見ていても対位法の効いた悲壮感漂うラストのおかげで最終的な印象はそこまで悪いものとならず、終わり良ければ全て良しとはまさにこのことだなと今思い出しても中々に痛快な気持ちになる