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ベネズエラ・サバイバルのcamusonのレビュー・感想・評価

ベネズエラ・サバイバル(2005年製作の映画)
3.7
原題はSecuestro Express(特急誘拐)。
速攻でなるべく足の付かないうちに身代金をゲットする誘拐手法のことで、
ベネズエラで流行している社会問題を扱った作品となっています。


首都カラカスの空撮が壮観です。
超高層ビルが林立する都市部と、
スラム小屋が全面にへばりついている丘陵地のコントラスト。

超高層ビルは富裕層エリアかと思いきや、
近付いてみると、
コンクリートがむき出しのまま工事が中断された超高層ビルは、
なんと立体スラム化。
スケルトン・インフィルを地で行っているなと。

「廃墟萌え」の同類項として「スラム萌え」があるかと思いますが、
私のように根性がなく、現地には近付かず、
遠くから覗きたいタイプのスラムフェチにとっては、貴重な映像です。

珍しいベネズエラの映画ですが、
娯楽バイオレンス映画としてよくできていると思います。
ただ、「シティ・オブ・ゴッド」の影響がありありかなと。登場人物の紹介や早回ししたり。
それはそれで悪くないと思いますが、
元を超えるインパクトがないとどうしてもね。
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