ぺここ

コールド・ルームのぺここのレビュー・感想・評価

コールド・ルーム(1984年製作の映画)
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35年ぶりくらいに字幕無しで視聴しましたので、解釈違いがあったらご容赦を。

以下、

主人公のカーラは17才。
イギリスの寄宿舎から父と過ごすため東ベルリンへ向かうが、父には恋人がおり心が通わない。
渋々滞在するそのホテルは古く第二次世界大戦の頃からある建物だった。当時、カーラと同じ年頃のクリスタという少女が住んでおり、ある日彼女はクローゼットの奥の隠し部屋にユダヤ人男性エリックが潜んでいるのを発見する。やがて二人には恋が芽生えるがある悲劇が起こる。
思春期の揺れ動くカーラはクリスタとシンクロし、自分とクリスタとの境目が曖昧になり…というあらすじ。


ベルリンの壁崩壊前の製作なのでこの緊張感は今は出せないと思います。
またアマンダ・ペイズがナタキン似の暗い目の美人でサイコスリラーの雰囲気にピッタリでした。

最初に観た当時は私も思春期だったので、クリスタとエリックの悲恋に胸を痛めたものです。
ただあらためて観るとエリックはクリスタへの感情は感じるものの利用しているようにも見えるし、クリスタも辛すぎる現実からの逃避として恋に溺れているようにも見えますね。

思春期の娘を持て余すヒューおとんの方に感情移入してしまうのが年月ですねえ。
それでも17歳のハッパを嗜む娘に空港で間に合わせで買った熊の縫いぐるみを贈るのはどうだろ?ダメおとん。

でももっとアカンのはクリスタのおとん。
万死に値する行い、ゆるさんと思いましたね。
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