段ボール箱

グラディエーターの段ボール箱のレビュー・感想・評価

グラディエーター(2000年製作の映画)
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子供の頃中途半端に途中から見たっきりだったので、改めて最初からちゃんと鑑賞。

思ってたよりも「1人の人間の生き様」というより「カリスマあふれる勇者とその影響を受ける周囲」みたいな映画だった。
リドリー・スコットはもともと人間の心理描写にあまり興味がないと言われている(うろおぼえ)ようだけど、確かに主人公の人間としての印象は薄く、ベン・ハーとかこれまでの史劇で描かれてきた様々な英雄たちとキャラクターごとそっくりそのまま取り替えても違和感がないと思う。

妻と子を失って主人公の反骨がスタートするのもアメリカンな家父長ぽい価値観だな〜と感じる。
主人公に加えて皇帝、皇帝の姉ともに全員あまりにも記号なので思い入れのあるキャラクターが1人もいない。
ガイ・リッチーのキング・アーサーを観ようとして耐えられなかったときの感覚を思い出した。

英雄譚を楽しむのって難しいな。