ピンフまんがん

南部の反逆者のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

南部の反逆者(1957年製作の映画)
3.6
この作品は当時では珍しかった黒人奴隷のお話しを割とリアルに描いている。とはいえ「おとしどころ」が今では違和感あるのかもしれないが、あの世界観で昼メロ風にしてしまうのはあまり見慣れないせいか逆に興味をそそられるものがある。終盤はサスペンス風に変わっていきどんどん突っ込みどころの多い奇想天外な流れにはなるが、まあクラーク・ケイブルにシドニー・ポワチエが絡むと当然ああなるよねっていう予想が出来てしまうのであった。今ではまず作られない作風にむしろ貴重な作品に映った。CGが無い時代になかなか苦心された撮影も感じるが、巨匠ラオール・ウォルシュの円熟味の感じる、味わいのある作風に仕上がっていた。