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アングスト/不安のamのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
4.1
#犬は無事 っていう公式のネタバレがなかったらダックスフントちゃんが尻尾パタパタしながら登場した時点で即退席してたと思う。アングスト公式Twitterアカウントさん本当にありがとうございました。


主人公は完全にイカレちゃってる殺人狂で、メチャクチャな思考回路で動いてるからかなり手際が悪く、ドタバタと無駄に動き回りながら場当たり的に殺っちゃってて意外と隙だらけではあるんだけど、そういうマヌケさも含めてリアル異常者の風格がすごい。

作中で過去の動物虐待歴にも触れられるし、実際元ネタの事件でも被害者宅の猫が真っ先に惨殺されてるらしいが、そんな背景がありながらもあのワンちゃんの不自然なまでの無事っぷり。しかもダックスフントの愛らしさを的確に捉えた撮り方してる。もうあれ監督がワンちゃん大好きなだけだと思います!本当にありがとう!耳がペロンとめくれちゃうとこカワイイよねぇ!


スリラーも犬もどっちも大好きなんだけど、惨たらしい殺人現場とキラキラお目目のダックスフントを交互に見せられるとこんな気持ちになるんだね…。なんだろう、高級寿司とハーゲンダッツを交互に食わされるみたいな。心が千々に乱れる。

肝心の殺人描写の方もタイトル通り"不安"にさせられるカメラワークでインパクト大ではあるものの、「上映禁止にされた問題作!」なんていう触れこみに身構えすぎちゃった感がある。それ以上に脚長デニムスカート眼鏡女子の予想外の可愛さにビビった。


主人公が食べるぶっといフランクフルトが異様なシズル感で描かれてて めちゃくちゃフランクフルト食べたくなったから、劇場でフランクフルト売ってるのはナイスだと思う。まあ私は「"不安"クフルト」というネーミングが恥ずかしくて一人で買えなかったんだけど。。
誰かと一緒に行くことがあったら買おう。
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