邹启文

稲妻の邹启文のレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
4.0
冒頭、小津っぽいなと思った瞬間、小津らしくないドロドロが出てきてすぐ成瀬映画だと思い知らされちゃった。

タイトル通り稲妻が出てくるシーンが一番象徴的に描かれるが、実は一番印象に残るのが愛人宅にお金を渡す直前に出てくる橋のシーン
それまで徹底的に家や電車の中から出られない閉塞感が描かれていた分、橋を代表とする境界線を示すような要素が出てきたので、そこを転機に物語が変わったんだなと実感したよね。

成瀬演出もさることながら高峰秀子の顔力はすごい
高峰秀子の生誕100周年はもっと良い映画が見れそうでこれから楽しみだね
邹启文

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