バンクシーのドキュメンタリーが観たいと思っていたら、バンクシーが監督したドキュメンタリー作品だった。
ただ、バンクシーが監督しただけあって、この作品の被写体となったMBWことティエリーがかなり面白い人物。
顔見せしてないし、声も変えてるけれど喋るバンクシーと彼の作品の制作過程が観られたのは貴重で、それだけでもちょっと気分が上がる!
そしてこの作品では“皮肉”という言葉が似合う。
宣伝効果が功を奏して名をあげるMBW。
それはバンクシーの反商業的な思想の逆をいくようなスタイル。
結果的にアートの評価とはSNSの発信やメディアによる単純接触機会の上昇で左右され、人の芸術的価値観なんて所詮曖昧な物だなと、そして現代アートについて、そして現代アート消費者として考えさせられる作品。
それとディズニーランドにおけるバンクシーの行為に関しては、アートではないただの“迷惑行為”だ。