sensatism

ブリジット・ジョーンズの日記のsensatismのレビュー・感想・評価

2.5
2020/32
ブリジットを応援したくはなる。が、地獄を見たような気分になる。

まず「30代女性」の枠で括るのやめようよ……。未婚女性で行き遅れていて子供そろそろ産めなくなるぞっていう圧迫感辛すぎるよ…。そしてルッキズムに対する執着。特に体型。
セックスシンボル、女、恋人、母等々。人間に対してさまざまな幻想を押し付けられるのしんどすぎる。

「セックスアンドシティー」にめちゃくちゃ話の根幹似てるなって思ったけど、明らかに違う点は主人公の女性が自立してるかしてないか。サマンサは仕事で稼いでいて友人関係に恵まれていてその延長線上で恋愛を楽しんでいる。飽くまで彼女も男同様品定めする側でありその様子は主体性がある。
しかし、『ブリジットジョーンズの日記』におけるブリジットは仕事が全然できなくて間抜けでブラ・パンティーを披露して一笑に付すようなキャラクター設定。なぜもっと賢く描かないの?
「ブリジットはありのままでいい」って一見すごく素敵なセリフだけど、なんだか丸め込まれてるような気持ちになる。仕事できなくてもちょっとドジでも太っていても恋人がいなくても結婚してなくてもそれでいいよ。それでいいけど、女性を明らかに馬鹿にした描き方をして「そのままでいい」っていうのは全然違う。

これが2001年英仏米の映画か〜とても悔しくなる。

以上の感想は置いといてコリンファースがlove。なんて可愛らしいのかしら。
sensatism

sensatism