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ター博士の拷問地下牢
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『ター博士の拷問地下牢』に投稿された感想・評価

3.8
勝手にモクテズマ特集!!①

山奥の精神病院が行っている画期的な治療法を取材しにやって来たジャーナリストの主人公。院長に案内された病院内で目撃したのは、常軌を逸した「地獄」のような光景だった!そのカオスをホドロフスキーみのある独特な映像美で表現したコメディホラー。

自分を鶏だと思って疑わない人を治療するには?→鶏として接すれば良いじゃん!っていうとんでもない治療法をこの精神病院では実践しているわけです。だから鶏の餌を与え続けて、「こんな不味いもの食べ物じゃない!→私ってもしかして鶏じゃない?→治療完了!」ってな具合。う〜ん…これは画期的!🤣

ファンロペスモクテズマはメキシコのアート系ホラー映画監督で、ホドロフスキー『ファンドとリス』『エルトポ』のプロデューサーを務めた人。芸術家として裏切ることのできない信念を持っていたために、商業映画の監督にはならず、数本しか映画を残さなかったけれど、ホラー好きからは絶大な支持を得ている偉大な監督さんです。

本作はポーの『タール博士とフェザー教授の療法』を原作とした作品で、ポーの持つゴシックかつ退廃的な雰囲気を、ホドロフスキーみのある衣装・アートデザインによって別アプローチにより表現しようと試みている。赤と緑の色彩に人も風景も埋没していくかのようなフラッシュフォワードに始まり、色彩が通常に戻り全容が明らかになるクライマックスでの同シーンの反復は、ガラス箱に収監された精神病患者を含めた「地獄」を観客に突きつけるてきて異様さがエゲツない😱

怪しげな院長がナポレオンのような服装をしていること、そして当時のメキシコの情勢からしても独裁に対する悲痛な叫びとして本作は製作されていると思う。考えもなく独裁者に従い続け、偽物の自由に踊らされる人々。今の倫理観では絶対に認められる描き方ではないけれど、本作が描いた「地獄」こそが現実であると、色彩に埋没させ朧げにさせた「地獄」を、その後にくっきりとした映像に変換しクライマックスに反復させるのも独裁者を盲信する主観→客観として突きつける意図があるように思う。

牢屋の外からは狂人のように見えた人々も、自分もその牢屋に入れば正常にしか見えない。主人公もヒロインも外的な圧力によって過去に追いやられた「父親」を物理的・心的に救い出す(アイデンティティを纏う)という目的を持っており、その辺りも革命論的な本作の意図を物語っている。

というかこれの邦題は流石にダメでしょ。タール博士って言うのは特定のキャラじゃなくて、タールを全身にかけられて、その上に鶏の羽をまぶされた人々(=価値観を独裁者に上塗りされた人々)のこと。だからターじゃなくてタールじゃないと。絶対この邦題つけた人本編見てないでしょ…😭

他の方も指摘されてる通りシュヴァンクマイエルの『ルナシー』とは原作が同じ。両作とも、原作にはない要素である主人公の過去に起因した物語となっていること、フランス革命を諸要素として採り入れていること(原作では直接描写がないけれど解釈はできる)を考えると、『ルナシー』は本作から相当な影響を受けているのではないかと思う。モクテズマは日本では知名度が全くと言って良いほどないけれど、ヨーロッパではアート系監督としてかなり有名なようだし、見る機会はあったんじゃないかな。
4.0
モクテズマ監督作品も観るの初めて!
ほんとは鮮血の女修道院が観たい…。

新奇な精神病療法について記事を書くように勧められた主人公は、知り合いのつてを頼りメイヤール博士が管理する精神病院を取材することに。

もや霞む森の中を馬車が抜けると、そこには病院がたたずんでいた。
フィルムの画質の悪さを相まって幻想的。
エドガー・アラン・ポーの一短編から成る作品で、
ここら辺の導入部、設定から『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』を思い出していたんだけど、どうやらアサイラムも同じ原作との事でした。

城のように入り組んだ建物を案内される主人公。
メイヤール博士はそこを王国と呼んだ。
思い思いに行動する患者たちで溢れかえる施設は、まるで混沌とした一つの世界だった。
地下牢はまるで迷宮のよう。

茶目っ気たっぷりで案内するメイヤール博士。
最初はどんな人物なのか押し図るのが難しいのだが、本性を明らかにしてく過程、狂人のような表情を浮かべる様子がとっても魅力的なキャラクター。

瞬く間に心を奪ったメイヤールの美しき姪ユージニーを助け出そうと動き出す主人公。
彼を絡め取ろうとするその巨大な王国には大きな秘密があったのだ。

エンタメ、ラブストーリーにも重きありと感じた『アサイラム』に比べるとより退廃的、怪奇、幻想的な色合いが濃く圧倒された。
中世の頃のようなゴシック満載。
美術もドレスもとっても麗しかった。
音楽隊の奏でる音楽はなかなかとち狂ってて、音楽隊自体も不気味な雰囲気。
鳥ダンスで迫ってくる人たちなんて演舞隊みたいでそこのシーンだけミュージカルっぽさもある。
狂ってるのが多勢の世界では、正常者の方が異端で反逆者なのでした。
タイトルはおどろおどろしいけどアート系のエロチックホラーコメディでした。

テープが擦り切れかけてるVHSレベルの画質と画面両サイドのトリミングが残念だったけど、私の頭がリアルな映像を再現しようと必死になってたので、ああ自分はこの作品が好きなんだなあって思いました。こういう画質であれ、これをこの世に出してくれたDVDの会社に感謝です。リマスター版が出たとしたら絶賛お薦め映画。強気で買いにいきたいと思います。詳細を知りたい方はhorahukiさんのレビューをどうぞ(←丸投げ)。

4つの要素(アート、エロ、ホラー、コメディ)の渾然一体ぶりが異次元なんですよ。マカヴェイエフとかにっかつロマンポルノを思い出しました。とはいえ直截的にエロいシーンはないよ。想像力を刺激してくる感じ。おっぱいポロリはあったけど画質が悪くてよく見えなかったですし🥺