TAK44マグナム

ザ・ホールのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ザ・ホール(2009年製作の映画)
3.3
その「穴」は、あなたを映す鏡。


「グレムリン」のジョー・ダンテが監督した、軽めのティーン・ホラーです。
脚本は「レヴェナント」や、最近だと「オーヴァーロード」のマーク・L・スミス。
ディック・ミラーが1シーンだけ出演しています。
どうやら3D映画として製作されていたらしく、いかにも立体効果を狙ったカットがありますが、残念ながら日本では見事にスルーされてしまいました。


高校生のデーンと小学生のルーカスの兄弟が母親(ピーター・バーグが出演したスキー映画「アスペン」でヒロイン役だったテリー・ポロ)と一緒に越してきた家の地下室には、厳重に鍵がかけられた床下の穴を封じる蓋があった。
退屈だったデーンたちは、面白半分に鍵を開けてしまう。
すると、家の床下とは思えないほど深そうな穴が、どこまでも続いていた。
お隣のジュリーも好奇心から穴を調べるのを協力するが、その日から不可思議な現象が身の回りで起き始めるのであった。
血を流した女の子、動くピエロ人形、そしてデーンをつけ狙う黒い影・・・
はたして、穴の正体は何なのか?


ゴア描写はほぼない健全なティーン向けのホラーで、怪物や血みどろを期待するとかなりの肩透かしを食らいます。
でもこれはこれで、トラウマを乗り越えるための冒険物だと捉えれば、これといって出来の悪さを感じさせない、年季の入った監督のいぶし銀的な一作だと思います。
大作感は無いので、何となくテレビサイズにまとまった小品ですかね。

怖いといえば、ちゃんと怖いシーンも用意されていますよ。
トイレに閉じ込められ、すすり泣く少女が近づいてきたり、やたら悪そうな顔したピエロの人形が襲ってきたり。
脳みそ丸見えマンになった警官も背筋がゾッとしましたよ。
穴に帰っていく時の四つん這いも変で良い。

散りばめられた伏線も上手に回収されるので鑑賞後もスッキリした気分になれますし、どこか不穏な空気を残したままのクロージングも、いかにもホラーぽい。
お隣の美少女と仲良くなれる青春の素晴らしさも大変宜しいじゃないですか。


しかし、本作の本当の魅力はホラー要素とは別にあるのです。
そう、最大のポイントはお隣の美少女なのですよ!
青春の部分に、本作の魅力の90%が集約されている・・・なんてジョー・ダンテには逆立ちしても言えませんが(汗)、キャスティングが良い仕事したってことでしょうかね。
お隣さんのジュリーを演じているのが、「マグニフィセント・セブン」において内容そっちのけで、その胸元が我々男の煩悩をとらえて離さず、「ハードコア」ではやたらとエロい奥さん役で度肝を抜いた、あのヘイリー・ベネットなのです!
しかも2009年なので若い!
ピチピチしとる!
妖艶な大人の魅力も良かったですが、若くて小悪魔的なヘイリー・ベネットにもキュンキュンしちゃいましたよ!
相変わらず、胸元で殺しにかかってくる凶暴な谷間も健在!
いやはや、やっぱりエロい!
しかも劇中、水着姿のサービスが二度もあるではありませんか!
分かってる!
分かってるぞ、製作陣の皆さん!
ありがとう!
感謝感激であります!
主人公兄弟とプールで遊ぶ場面では結構な尺をとっているので、これでもかと素敵な肢体を堪能できますよ。
肌も白いし、スタイルも芸術品のよう!
どストライクに好みなので、本編ほったらかしの駄文になってしまいましたがご了承ください(汗)

いや〜、それにしても良いものを魅せて頂きました!
「クリスティ」の時も水着とかありましたけど、断然、本作のほうがヘイリー・ベネットの魅力がつまっていると思います!
彼女のファンならマストでしょう。
ヘイリー・ベネットへの想いで火照って、ついでにホラーで涼む!夏はこいつでキマリだぜ!


ゲオ宅配レンタルにて