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七月のクリスマスのsonozyのレビュー・感想・評価

七月のクリスマス(1940年製作の映画)
4.0
プレストン・スタージェスの監督2作目。
コーヒー企業のスローガンコンテストに応募していた男が、同僚のいたずらでニセの当選通知を受け取り・・・

ジミーとフィアンセのベティは、バクスターコーヒー社の計算係の同僚。
ジミーはライバルのコーヒー企業マックスフォードハウスが実施しているブランド・スローガン・コンテストに応募していて、一等の25,000ドルに夢を託してる。
二人の新居を手に入れたり、母や知人が欲しがるものを買ってあげたいのだ。

いよいよコンテストの結果発表の日。ラジオに聞き入る人たち。
しかし、審査はまだ終わっておらず、審査員が11対1で揉めており、頑固な1人だけが納得しない。
社長はカンカンだが、ラジオの放送時間も無くなり、次週以降に持ち越されることに。

コンテストの結果が気になり仕事に集中できないジミー。
同僚の男3人は、ジミーの机の上に、当選通知が記載されたニセ電報を置くといういたずらを仕掛ける。
まんまと信じたジミーは、オフィス内でベティと共に、歓喜し、フロア内の同僚に伝え祝福の嵐となる。

いたずらの首謀者の男が白状しようとするが、タイミングを逃し諦めちゃう。
社長からも、コピーライターとしての才能を認められたジミーは、自社のスローガンも考えてくれと依頼され、その場で出したアイデアが、天才だな!と感心され採用。笑
更に、昇給や個室まで与えられることになり、突然幸運まみれ状態になったジミーとベティは賞金を受け取るべく、マックスフォードハウス社を訪れ社長と面会する。。。

ちなみにジミーが応募したコピーは「夜眠れないのは、コーヒーより寝床のせい。」
コーヒー=眠れなくなるという認識を変えたいらしいですが、私が審査員なら一次審査で落とすかな。。笑

そもそも、ライバル企業のスローガンを応募して社内で大騒ぎ&社長も認めるという展開が平和すぎて好き。

ストーリーと関係なさそうなタイトルですが、ベティが、まるで7月のクリスマスね。と語るワンシーンから。

これぞ、スクリューボール・コメディでしょうか。
予想外の方へ転がるテンポの良い展開、登場人物のキャラ設定、ヒューマニティ、ラストのオチまで楽しめました。
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