ペイン

浜辺の女のペインのレビュー・感想・評価

浜辺の女(2006年製作の映画)
4.5
ポン・ジュノとアリ・アスターが選ぶホン・サンス作品ベストとのことで鑑賞。

ホン・サンスの作品はよく初期の作品ほどエグいと言われているが、たしかに最近観た『それから』以上に本作は男女間のこじれ具合、終盤の修羅場化が凄かった。

主人公の監督が彼女(ムンスク)に面影がそっくりな長身の女性と関係を持つというシークエンスがあるが、正直ぶっちゃけ2人はまったく似ていないという突っ込み所もあるにはあるが、それでも奇妙な三角関係の揺れ動き、ホン・サンス流お得意の知的な会話シーンの積み重ねには酔いしれます。

監督が、面影がそっくりな長身の女性にちょっかい出したのを彼女にいくら問い詰められても絶対認めず、なんなら逆ギレするところはリアルでした。
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