ホン・サンス監督『浜辺の女』(2006)
動物を越えていこうとする人間ではあるが、あくまで動物(オスメス)としての欲望へとおちていってしまうことへの落胆と一時的な解放、それでもパスカルの言うところ…
最低男がモテるのは世の常。男も女もバカばかり。バカの方が人生面白いのだ。図解付き謎理論は妙に説得力あるが口から出まかせ。こういう屁理屈でその場を誤魔化す人は案外いるよね!跨いだのかどうか、それが問題…
>>続きを読むナイーブで勝手な男の海辺のアバンチュール
男男女の三角関係が男女女の三角関係に可変するけど、その頂点の男(映画監督)の不安定さのせいでそれぞれの関係性が揺れ動いて物語がグダグダと展開してゆく
この内…
「だから地獄は退屈なのよ!」最高。口をついて出た言葉が嘘か本当か自分でもよく分からないので、皆それぞれの言動に矛盾が生じていく。他者への期待/執着の拒否、妻を寝取られたトラウマ。どこまでが方便でどこ…
>>続きを読むいつも通りではあるけど曇天の海でのショットは景色の良さも相まって決まりまくっている。ラストとかヴェンダース「アメリカの友人」かよ。ストーリーも初期ホンサンス節全開ではあるが、オチは珍しく爽やかでシス…
>>続きを読むこれ見よがしのズームの連発がベランダ越しの脱出劇にて見事に結実する。ビタっとはまった泥沼から抜け出るような解放感があるかと言えばそんなもんは全くない、形を変えて継続される三角関係にも相変わらず一切の…
>>続きを読むのちの作品に多くみられる過渡期となるホン・サンス作品。主人公の映画監督は、自身を投影させ、日常とは違った場所での酒と女といったよるべのない話だが、得意としている海辺の描写も登場するし、ホン・サンス好…
>>続きを読むホン・サンス監督の過渡期に位置する傑作。
脚本に行き詰まっている映画監督のチュンネ(キム・スンウ)が、海へ行きたいという衝動に駆られ、美術監督のチャンウク(キム・テウ)を誘う。シーズンオフの西海岸…