第二次大戦最中のユーゴスラビアの田舎町を舞台に、ナチスに追われる母子をかくまった一人の男の心の葛藤を描いたヒューマン・ドラマ♡♬*ﾟ

成熟したスーザン・ジョージはすっかり母の顔。夏のユーゴスラビアの田舎町が長閑で美しく、とても戦争してるように思えず、でも戦争中なんだなって思い知らされる後半は辛い。トム・コンティのヤワな男っぷりが良いし、パルチザンを救出しナチスに取り調べを受けるときの引きつる表情もたまらん。切なくて儚くて、そんなラストに胸がぎゅって締め付けられた。

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‪「ホワイト・ローズ」‬
‪ 良作に出逢えた。それがイギリス、ユーゴスラビア合作の「ホワイトローズ」だ！時は独軍の戦火に溺れた町。ある日突然、大人たちの世界に遭遇する子供たちの成長を生き生きと描き少年映画の典型的な語り口がとても良くて川をボートで渡るシーンや印象的なセリフなどが心に残る素晴らしい隠れた名作だ。第二次大戦最後の夏を舞台にし、ユーゴスラヴィアの小さな田舎町で様々人々が翻弄される本作は一人の男の心を軸に少年時代の体験と現在を行き来し展開される感動作は未だにVHSに埋れ陽の目に当たらないでいる…川水浴場で戯れる子供らの描写のノスタルジックな雰囲気は典型的な少年映画で好きだ。‬

スーザン・ジョージが夫サイモンと作った独立プロで製作した戦争ドラマで、あるいは君がいた夏。舞台は第二次大戦中のユーゴスラビア、当時クロアチア独立国とされていた地方の田舎の水浴地で、スーザン・ジョージの未亡人が息子とやって来、トム・コンティの監視人とドイツ軍欺くため偽装結婚をする。ある日、今まで人をひとりも救ったことがないコンティがやっと救助した男はドイツの将校だった。サスペンスにも恋愛にも、どっち付かずなのが賛否の割れるところだと思うが、コンティのとくになんの役にも立たない男ぶりはよい。彼の父親はナマズに殺されたという。忍び寄るナマズの影。取り乱してコンティは愛する人たちを危険に曝す。人に勧めようとは思わないが、印象深い作品だった。