コントラクト・キラーのfilmoutのレビュー・感想・評価

近年のカウリスマキ作品よりだいぶシンプル。
小津×バスター・キートン×ノワール（ハードボイルド）×移民問題で一貫して変わってない。

後半物語が展開していくところよりも失職して絶望するまでの淡々としたフィックスの良さ。
デスク撤去、人物フレームアウトで椅子だけ残る寂しさ。
途中、異常なほど一気に感情が昂るクロースアップの効果的なことよ。

色や質感は近年の作品より数倍良い。
あとジョー・ストラマーが歌ってるバーが贅沢すぎ。