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コックファイターのmasaのレビュー・感想・評価

コックファイター(1974年製作の映画)
3.9
世界に類を見ない闘鶏映画。
闘鶏に命を懸けた寡黙な男フランクをウォーレン・オーツが演じている。

以前は仲間に嫌われるほど雄弁だったフランクだが、2年前のある日ライバルと一戦を交え敗れる。この時今度大会でメダルを取るまでは喋らないと心に誓う。
なんとも微妙な男だ。普段の会話もジェスチャーを交え一言も喋らない。

地味すぎるくらい、闘鶏とそれに命を懸ける男たちを描いている。
フランクは幼なじみの彼女に今度闘鶏を見に来てくれないかと誘うが。

男ははっきり言って馬鹿な生き物だ。一つのことに頑なに意地を張る。馬鹿みたいだが、かっこよく見えてしまう時があるのだ。

『闘鶏映画がめったにないのは何故か、それは誰も闘鶏なんか見たがらないからだ。』製作のロジャーコーマンのDVDの裏ジャケットのこんな感じのコメントを見て、逆に観たくなってしまった。
闘鶏のスローモーションのシーン凄い迫力だ。今の目で見ると動物保護の感覚があるので、ちょっと残酷で強烈だが、熱いものは感じた。

恐るべし闘鶏映画。
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